沖縄空手の流派|少林流は沖縄最大組織であり型の数もズバ抜けている

沖縄。

空手発祥の地であると同時に観光地としても人気の島。

この小さな島で生まれた空手は、少林流となり、今や全世界に修行者がいます。

沖縄空手最大の流派、少林流。

しかしながら、少林流は小林流、松林流、しょうりん流とも書きます。

なぜこんなに違うのでしょう?

では、みていきましょう。

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沖縄空手流派:少林流とは

沖縄空手には3つの大きな流派があります。

少林流、剛柔流、そして上地流。

これら3つを沖縄空手3大流派といいます。

沖縄空手少林流は、首里手より発祥しました。

首里手は明治期に日本本土へも伝わり、こちらは松濤館空手として発展します。

少林流は3大流派の中で最も大きい組織。

ところが、少林流は小林流、しょうりん流、松林流とも書きます。

じつは沖縄空手では1人1派といわれるんです。

同じ少林流でも、どこの、誰から、どれくらい学んだかによって微妙に動きが違ってくる。

また弟子も各々が工夫して動きが少しずつ変わっていきました。

結果として少林流であっても、その修行者の思想により書き方を変えた歴史があるわけです。

それでも、書き方が違っても同じ少林流。

技術の本質に違いはありません。

また、沖縄では流派による軋轢は存在しないようです。

少林流の師範が道場生にこんなことを言うそうです。

「剛柔流(または上地流)の道場へ行って勉強させてもらいなさい」

もちろん剛柔流、上地流側も同じような感じで、道場生が流派に関係なく技術を他の師範から学ぶことができるそうですよ。

空手は武道や格闘技ではなく、人生である。

このような考えから、沖縄空手は1人1派といわれるのでしょう。

日本の空手流派まとめ記事はこちら
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空手流派の特徴を3つに分類

首里手はなぜ最大組織となったのか

首里手の発祥ははっきりしていませんが、ある人物により大きく発展した時期があります。

糸洲安恒(いとすあんこう 1831~1915)は、明治期に学校教育で学べるように首里手を改良し、広く普及させました。

当時の日本は徴兵制度。

徴兵検査の時、空手を学んだ者の肉体の発達が非常に良いことに気づいた政府が、空手を学校教育のひとつにすると決定。

ここに首里手が大きくなる基礎が出来上がったわけです。

糸洲の教えを受け継いだ船越義珍が日本本土へ首里手を伝え、やがて松濤館空手として全世界へ普及したのです。

ただ、空手が学校教育のひとつとなった。

これは空手が「体育」になってしまったということ。

つまり体力錬成の道具となり、武術としての価値が損なわれたともいえるわけです。

世間に広く普及すればするほど、空手が形だけの体操に。

栄光の裏には、このような問題点もあったようです。

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少林流の特徴と型

組手の特徴としては、しなやかさの中に素早い出入りがあります。

また、ダイナミックで力強い攻撃も特徴的です。

少林流では、剛柔流や上地流のように徹底した肉体鍛錬は行いません。

攻撃の瞬間にキュッと体を締めます。

そのため、女性や子供にも人気があるようです。

これも少林流が最大流派となった理由のひとつかもしれませんね。

3大流派の中で最も多くの型があり、全部で40種類ほど。

初心者が学ぶ基本型はナイハンチ

左右一直線上にしか移動しないシンプルな型。

少林流では基本型ですが、奥が深く、鍛錬型とも呼ばれ、空手の基本となる動きを修練します。


70歳には見えないほどの力強いナイハンチです。

生涯現役とはまさにこのような方のことなのでしょうね。

松濤館空手では「鉄騎(てっき)」と呼ばれ、下半身鍛錬型となる。

肩幅の2倍ほど左右に足を開き、腰をしっかり落として足を鍛えます。

沖縄少林流では、肩幅よりやや広めのスタンスで、動きやすい程度に腰を落とす。

腰の使い方がとても重要で、単なる鍛錬型ではなく実戦型とする修行者もいる。

ナイハンチの他には、クーサンクー、パッサイ、ピンアン、ジオンなど、たくさんの型が存在します。

ただ、沖縄空手の師範は4~5個の型を選び出し、ひたすら選んだ型のみを深く追求するようですよ。

40年、50年と。

本土では考えられないような追求の仕方ではないでしょうか。

試合競技のための練習はしない。

これが沖縄空手の考え方。

競技選手人生はせいぜい30代まで。

その後はどうする?

沖縄の先生たちはこのように問いかけます。

空手の道は一生もの。

「己に勝つ」という人生の糧として空手を追求する。

だからこそ沖縄の師範の方々は道場生に、「他の流派の師範からも技術を学びなさい」、と教えるのでしょう。

流派にこだわらず、空手によって人生を作り上げるということなんですね。

そんな気持ちで型を稽古してみてはいかがでしょうか。

さいごに

沖縄空手少林流。

首里手から発祥し、いまや沖縄最大の組織に。

さらに松濤館空手を合わせれば、世界でもっとも修行者の多い流派でもあるわけです。

神秘的な沖縄空手の世界を旅するのもロマンがありますね。

空手発祥の地、沖縄。

そこには本土の格闘空手にはない、武術としての哲学があるのかもしれませんよ。

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