沖縄空手の流派|剛柔流の本場は独特な呼吸法で内臓から鍛え上げる

沖縄空手剛柔流。

本土に伝わった剛柔流は、やがてフルコンタクト空手の土台となりました。

剛柔流はなにかしら、私たちを熱くさせるものがあるのでしょう。

沖縄3大流派(少林流、上地流、剛柔流)の中で、唯一独特な呼吸法を持つ流派。

生涯空手鍛錬の沖縄剛柔流。

では、いってみましょう。

スポンサーリンク

沖縄空手流派:剛柔流とは

剛柔流は那覇手より発展した空手になります。

東恩納寛量(ひがおんなかんりょう 1853~1915)が若いころに中国へ渡り、14年間修業し、沖縄古来の武術「手(ティー)」と合わせたと伝えられます。

※手(ティー)については不明点が多い

後の剛柔流開祖となる宮城長順(みやぎちょうじゅん 1888~1953)が寛量の弟子となり、那覇手の修行にのめり込みます。

やがて長順は指導法を整備し、一派としての体系を完成させました。

1930年、明治神宮奉納武道大会において、日本の武道家たちより「流派名は何か?」、と尋ねられ答えに窮したことをきっかけに、以後剛柔流を名乗るようになったのです。

日本で初めて流派を名乗ったのが剛柔流でした。

沖縄空手剛柔流の特徴

接近戦

剛柔流は接近戦を得意とする空手。

相手の攻撃を受けてから反撃というイメージになります。

本土に伝わり、近代化した剛柔流の受け技は、弾くように受けます。

弾くと、お互いに距離を取り、再度攻撃のチャンスを待つことに。

これはスポーツ競技として発展した結果なんですね。

沖縄では、受けたらそのまま引っ掛け、さらに引き寄せます。

相手に貼りつく感じ。

中国拳法では相手に貼りつくように戦うことを、高級な戦闘法として位置付けています。

例えば、相手の腕を引き寄せたら、その腕に沿って攻撃をします。

相手がどんなに動いても、腕の先には胴があり頭部があるわけですね。

沖縄剛柔流でも同じ考え方をしているようです。


0:44からの指を使った攻撃の恐怖は必見!

1:45からは相手に貼りつくというイメージが充分理解できます。

わずか3:19の短い動画ですが、これは熱くなりますよ。

肉体鍛錬

剛柔流から生まれたフルコンタクト空手では筋力トレーニングを重要視しています。

スタミナ、ウエイトトレーニングなど。

パワーこそが重要である、というのがフルコンタクト空手の常識ともいえます。

源流の沖縄剛柔流も徹底した肉体鍛錬を行います。

ただし試合競技を目標としない沖縄空手では、より実戦的、武術としての肉体鍛錬法となります。

指先を鍛え、指を武器として使用する感じですね。

筋肉のみではなく、骨まで鍛えてしまうわけです。

試合競技のために肉体を武器化するのではなく、人生として、また趣味として体を鍛えるのが沖縄空手といえますね。

言い換えれば、修行することこそが生きがいともいえるでしょう。

さて、沖縄剛柔流ではもちろん型でも体を鍛え上げます。

では次に沖縄空手の神髄でもある型をみてみましょう。

スポンサーリンク

内臓をも鍛え上げる呼吸法としての型

現在、沖縄剛柔流には12種類の型があるとされます。

その中でも初心者から学ぶのが三戦(サンチン)。

三戦では、痰を吐くのか?、と思うくらいの強い呼吸法を行います。

深く吸い、コォォォォー、っと吐く。

呼吸法で横隔膜を動かし、呼吸と体の動作を一致させるのが目的。

開祖・宮城長順は医学知識もあったようで、呼吸法で横隔膜を動かすことにより内臓も鍛える効果を生みました。

三戦は体の締め具合を確認するので、上半身裸で行う。

そして型を行っている間に、体の肩、背中、足などをバンバン叩かれて鍛えられます。

三戦は重要な型で、初心者から熟練者まで全員で鍛錬。

また中国南派拳法各門派でも修練しているようですね。

中国式は手を開き、指先を伸ばして行います。

上地流が中国式の三戦で鍛錬します。

三戦以外では、撃砕(ゲキサイ)、転掌(テンショウ)、砕破(サイファー)、制引戦(セイユンチン)、壱百零八手(スーパーリンぺイ)などがあります。

※制引戦は本土では征遠鎮(セイエンチン)と呼ばれています。

わたしの三戦鍛錬記

初心者の頃、三戦を本気でやると頭がクラクラしました。

呼吸に神経を使い、筋肉も全力で締め、さらにバシバシ叩かれる。

酸欠みたいになったのでしょうね。

三戦を繰り返すと、筋肉の締め方がわかるようになってきます。

さらに叩かれ慣れてくると、不思議と力が抜けてくるんですね。

メリハリがわかるようになるってことでしょう。

このようにして、毎日毎日薄皮を張り重ねていくように「強さ」を高めていく。

毎日が地道、地味、飽きるような内容。

多くの修行者が脱落していくなかで鍛錬を継続できる者を、人は「達人」と呼ぶのでしょうね。

まだまだ修行は続きます!

さいごに

以上が沖縄剛柔流でした。

同じ空手と名乗っていても、本土と沖縄では大きな違いがあることがわかりました。

競技としての空手。

生涯修行としての空手。

どちらが良い、悪い、と分ける必要はありません。

あなたが熱くなれる修行方法を見つけてください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする