ミステリー小説おすすめ④「スマホを落としただけなのに」は強肉弱食

ネットの時代。

あなたはたくさんのパスワードを管理してますよね。

スマホ、メール、skypeなどなど。

今回のミステリー小説のおすすめである、「スマホを落としただけなのに」はゾッとさせられます。

自分が裸にされそうで・・・。

ネットによって増えている「知能犯」。

もはや時代は強肉弱食(体が弱くても、体力のある者をあっさり食える)ですね。

では、あらすじ、見どころ、考えさせられたことをお伝えしますね。

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「スマホを落としただけなのに」あらすじ

ある男が他人のスマホを拾ったところからストーリーは始まります。

拾ったスマホに稲葉麻美という女性から電話があり、スマホの持ち主が富田誠という男性であることを知ります。

スマホの待ち受け画面で麻美と富田が恋人であることを知った男。

美人な麻美を自分のものにしたい、というねじれた欲望が。

スマホを直接返すという段取りになりますが、ここから男の犯行が始まります。

富田のスマホのパスワードをあっさり解析。

データを盗む。

そして欲望の牙は、ゆっくり、かつ着実に麻美に迫ります。

Facebook、Lineを駆使して、麻美が逃げられないように持っていくところは怖い。

麻美は逃げきれるのか?

「スマホを落としただけなのに」見どころ

なんといっても、犯人目線で麻美を追い詰めていくところが最大の見どころ。

ストーリー構成は「麻美」、「スマホを拾った男」、「刑事」の3つの視点で流れます。

この「スマホを拾った男」の犯人目線がゾゾゾッときますよ。

スマホのパスワードが、こうもあっさりと解かれるものなのかと恐怖を感じます。

ストーリーの中にもありますが、多くの人が4ケタのパスワードを、

「1234」または「1111」

とするそうですよ。

あなたは大丈夫ですか?

それでも、なるほど!って感じましたね。

ネット空間はとにかくパスワードの嵐ですからね。

いちいち覚えていられない!というのが本音ですよね。

とにかくスマホひとつで何でもできる世の中。

麻美や恋人の富田の対応の仕方を笑うことはできません。

考えさせられたこと

もはやインターネットは生活になくてはならないツール。

部屋の中から買い物ができ、家まで商品が届く。

こんな楽なことはないですよね。

裏を返せば、犯人だって24時間、部屋の中であなたのプライバシーを破壊することが可能なわけです。

冒頭で「強肉弱食」と表現した意味がここです。

以前は、プライバシーを盗むのは容易ではなかった。

そのため、犯人はターゲットに物理的なアプローチが必要でした。

対策は護身術を学んだり、夜に1人で出歩かないなどが主な方法だったわけですね。

ところがネットの時代になると、護身術はなんの役にも立たなくなった。

システムについてどれだけ知識があるか、が護身となったともいえます。

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警察の対応について考える

警察の捜査は後手後手となります。

本書を読み進めていくほど、「頼むよ、警察~」って感じてしまいます。

ここで以前に読んだノンフィクションを思い出しました。

本のタイトルは忘れました(ごめんなさい・・・)。

恐喝を受けていた被害者が、警察に「何とかしてくれ」と泣きつきます。

でも警察は動かない。

そして世間はこういいます。

「警察は市民のために動いてくれない」、と。

これは間違っています。

警察は動かないのではなく、動けないのです。

警察からアドバイスを受けた被害者が、証拠を集めてから再度警察へ届け出ます。

この時に警察が言った言葉が印象に残りました。

「1人の人間を懲役刑にする。これはもの凄いことなんです」、と。

1人の人間の人生を刑務所送りにしてしまう。

もちろん被害者にしてみれば、「当たり前だ」と思うことでしょう。

でも、警察からすると、その人物が本当に犯人なのかどうかがわからない。

問答無用で捜査すると「警察国家」となり、国民の自由がなくなる。

だからこそ、証拠 が必要となるんです。

ただ警察に届け出て、「あとは何とかしてよ。こっちは税金払ってんだから!」というのは虫が良すぎでは?

犯罪は怖いです。

でも怖さに怖気づいてしまうのではなく、勇気をもって証拠を集める。

そして、これだ!という証拠が集まってから警察に届け出れば、警察もスムーズに動いてくれるそうですよ。

「スマホを落としただけなのに」を読んで、そんなことを思い出しました。

結論は、「自分の身は、自分で守る」ということですね。

さいごに

以上が「スマホを落としただけなのに」でした。

ネット犯罪はどんどんエスカレートしていますね。

本書は自己防衛を考える第一歩を教えてくれるストーリーです。

一読をおすすめしますよ。

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