ミステリー小説私のおすすめ⑤「生存者ゼロ」は純粋なパニックもの

パニックを題材にしたミステリー小説ってたくさんありますよね。

今回紹介する「生存者ゼロ」もそのひとつ。

タイトルからしてただならぬ雰囲気がありますね。

なんといっても「生存者ゼロ」。

誰も助からないってこと!?

純粋なパニックもののミステリー小説です。

同時に「組織に属する者が、仕事に責任を持つこととは」、を真剣に考えさせてくれるストーリーでもあります。

では、あらすじ、見どころ、考えさせられたことを紹介していきます。

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「生存者ゼロ」あらすじ

荒れ狂う天候下、北海道根室半島沖にある石油掘削基地から連絡が途絶える。

たまたま現場近くにいた陸上自衛隊、廻田(かいだ)3等陸佐指揮の部隊が送り込まれます。

部隊が見たものは、苦痛にゆがんだ状態で破壊されつくした惨殺体。

生存者なし。

新感染症と判断した政府は、感染症学者の富樫に調査を命ずる。

が、国立感染症研究所の派閥により調査はまったく進まない。

そして謎の感染症は、海を越え北海道本島へ。

一晩でひとつの町が全滅。

唯一石油掘削基地で現場を見た廻田が、防衛省の特命で調査に入ります。

まったく判明しない感染源。

後手後手にまわる政府の対策。

廻田は富樫とともに再度石油掘削基地へ行き、思わぬ発見をする。

それでも政府の対応はのろい。

そして再び悲劇が発生。

生存者ゼロ。

廻田たちはどうなるのか。

「生存者ゼロ」の見どころ

未知の脅威を少しずつ解明していく、純粋にパニックミステリーとして楽しめます。

次はいったい何が起きるのか?とハラハラ、ドキドキ。

未知がひとつ解明されても、また次なる疑問が発生。

そして再び悲劇が起きる、という定番の流れです。

主人公の廻田が孤軍奮闘しながら、あの手この手で解決策を模索していると、廻田に協力者が現れ始めます。

そんな人たちとチームを組み、原因究明に至るまでは読みごたえ抜群。

現場と東京の政府との危機感の隔たりには、かなりむしゃくしゃさせられますよ。

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考えさせられたことを

人間は進化してからも集団を作る生き物です。

家族を作り、村、町、国、そして文明を作りました。

人として社会の組織(職場)に属することは自然なことですね。

給料をもらい、社会保障もある。

組織に属すると、いい面がたくさんあります。

反対に、組織には強烈な軋轢があり、派閥があり、どうしようもなく理不尽なことも起こります。

現代人が抱えるストレス社会。

そんな中で、廻田は自衛官としての職務に信念を貫きます。

使命を果たすとは、何なのか?

守る側になった者の気持ちとは、何なのか?

責任を背負うとは、何なのか?

1人では解決できない困難に直面した時、人との助け合いの重要さというものを、この小説から教えてもらえます。

限られた選択肢の中で知恵を絞る。

様々な分野で責務を果たしている人々がいる。

そんなたくましさを、ストーリーの中で感じれました。

さいごに

「生存者ゼロ」。

タイトル通り、凄まじい内容の小説です。

組織と個人の板挟みというものを、あなたも経験したことがあるのでは?

歯がゆい思いを経験されているのなら、ぜひ一読してみてください。

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