空手の型|基本型により独特さが生まれ、各流派の特色が形成される

空手は「基本」、「組手」、「型」で成り立つ武道です。

そして「型」がそれぞれ流派の特色を形成し、流派によって異なった戦い方を生みます。

つまり「基本」によって基礎を作り、「組手」によって戦いの感覚を学び、「型」により流派の極意を得ると考えてもいいでしょう。

今回は、基本型についてみていきましょう。

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基本型とは?

「型」には型の基本というものがあります。

上級者が行っている型などはとても長く、動きも複雑。

一体何をやってるんだ??

と思ってしまうほど。

いずれそのような複雑な上級型に入っていけるように、単調であり、かつもっとも使用する技で構成されているのが基本型となります。

型は初級者から練習を開始し、将来の黒帯審査に向けた準備が始まります。

基本型は流派によって違いがあります。

これらの違いが、やがてその流派独特の味を出すようになるわけですね。

では、各流派の基本型をみていきましょう。

伝統派四大流派の基本型

伝統派四大流派とは、明治期に沖縄より伝わった空手がそれぞれ独特のスタイルで発展し、巨大組織となったものです。

剛柔流、松濤館流、和道流、糸東流があり、これらを四大流派と呼びます。

ではひとつずついきましょう。

剛柔流基本型

・撃砕第一、第二
・太極(上・中・下段)
・三戦

「撃砕型」は体力の向上を目的とし、すべて基本技で構成。


基本技のみで構成された撃砕型。腰を深く落としたり、蹴りがあったりと体力向上にもってこいですね。

「太極型」はさらに基本技を徹底する動き。

技も上・中・下にしっかりと分け、集中して強化を目指す。

蹴り技はなし。

「三戦」は剛柔流の鍛錬型でもあります。

独特の呼吸法を使い、全身の筋肉を鋼鉄のように固く鍛えます。

剛柔流は接近戦を得意とします。

短距離からの攻撃、受けてから攻撃するなどが特徴的な空手です。

松濤館流基本型

・平安(初段~五段)
・鉄騎初段

「平安型」は初心者でもマスターしやすいように創作された型。

初段から五段までがあり、これら5つをマスターすれば平安に過ごせるといわれた。

そこから「平安」と呼ばれるようになりました。


平安型の最後は「五段」。動きも複雑、独特な蹴りもあります。

しっかりと練習すれば、かなりの運動量になりますよ。

「鉄騎初段」はもともとは「ナイハンチ」と呼ばれる型でした。

剛柔流の三戦と同じように鍛錬型として、空手の基本の動きをマスターします。

松濤館流は遠間から直線的に飛び込む戦い方。

基礎となる足腰のバネを鍛えることを意識して型練習をします。

和道流基本型

・平安(初段~五段)
・ナイハンチ

「平安型」は松濤館流とほぼ同じです。

和道流では、呼び方が「へいあん」ではなく「ピンアン」となります。

平安初段と二段が入れ替わっているのが和道流の特徴です。

「ナイハンチ」は松濤館流の鉄騎初段です。

松濤館流とは少し動きが違いますが、本質は変わりません。


左右横のみに移動する型。横というのがミソですね。

これにより腰の入れ方、捻り方を習得します。

和道流は古流柔術の影響を色濃く受けて誕生した、日本特有の空手流派となります。

柔術の技術が所々に現れるのが特徴といえるでしょう。

糸東流基本型

・平安(初段~五段)

糸東流の基本型は平安型のみとなります。

糸東流は剛柔流、松濤館流、和道流すべてを含んだような流派。

そのため上級になるにつれ、四大流派でもっとも多くの型を練習します。

では初級者から意識したい型上達法のポイントをみていきましょう。

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型上達法

伝統派四大流派では、型は「競技」として試合化されています。

そのためより上位を狙える練習法を各流派、各道場、各選手それぞれが日々研究しています。

上達を目指す上でのポイントとなるのが、

①、体軸の安定とバランス
②、力の強弱と呼吸の一致
③、決め技とタイミング

となります。

①、体軸の安定とバランス

体軸とは頭の上から足先までの中心線で、自然にまっすぐ立てているかということ。

前かがみになっていたり、反らし過ぎていないかを意識します。

また動きの激しい型動作中にフラフラしているようでは、「練習不足」を指摘されてしまいますね。

バランスが悪いぞ!と一喝を受けることに。

②、力の強弱と呼吸の一致

常に力んでいては、型の動きがカチカチに。

強弱とはメリハリでもあり、力を入れ固めるとき、力みを抜き流れるような動きをするなどの変化をもたせます。

呼吸は重要。

人の体は息を吐くときにパワーを発揮できます。

技を出す瞬間に強く吐く、吸う時は鼻からという意識を。

そして呼吸は「見えない」ようにしましょう。

見えないとは、他人に「いつ呼吸したんだ?」と思わせることです。

③、決め技とタイミング

決め技というのは、型の中における見せ場。

気合とともに力強く技を出します。

仮想の敵を意識し、その敵から絶対に目をそらさないように。

また残心を忘れないように。

そしてタイミング。

例えば、前へ出て突くとき。

突いたときにまだ足が追い付いていなかったとしたら・・・。

前につんのめった突きになってしまいます。

足運びと突きを合わせるのもタイミングのひとつです。

上記ポイントを押さえながら、あなたが所属する流派の特色を生かしてみてくださいね。

空手は現在、「空手道はひとつ」という理念で動き始めています。

各流派の垣根が低くなり、より交流できるチャンスが広がったともいえます。

あなたの流派を大切にしつつも、他流派の違いにも好奇心を持つ。

いろいろな空手を見れるチャンスを大切にしましょう。

さいごに

空手の基本型についてでした。

あなたの空手の根本となる基本型。

それは各流派により、まったく違うものであったり、また似たようなものもありました。

でも同じ空手。

空手を通じて、充実した人生を築き上げてください。

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