登山の本おすすめ|「道迷い遭難」は人の面倒という心理が最大原因

登山とは、あなたの足で登り、下りてくるスポーツ。

そのためにも様々な知識、体力、心理対策が必要となります。

今回紹介する本は道迷い遭難対策するにはもってこいのものです。

「ドキュメント道迷い遭難」

羽根田治・著作

この本から人はなぜ道に迷い、さらに遭難へと発展してしまうのかが分かります。

そこには人間の持つ「楽観的な心理」が大きく関係していました。

では、いってみましょう。

スポンサーリンク

「ドキュメント道迷い遭難」の内容

遭難事故の大半は、まず道に迷うことから始まります。

「あれ、迷ったかな?」から「どうすることもできない」という状況へ急転直下してしまうのが道迷い遭難。

本の内容は道迷い遭難を経験し、幸運にも生還した7人へのインタビューを編集したものです。

つまり7つの遭難の原因、行程、生還までを深く追求しています。

7つの事例とも共通しているのが、道迷いから遭難に至るまでの「遭難者の心理的メカニズム」。

そして怖いのが、そのメカニズムは誰にでも起こりうるということ。

ではなぜ誰にでも起こりうると分かっているのに、遭難を回避できないのでしょうか。

その部分を本書では詳しく解説してくれます。

「ドキュメント道迷い遭難」から得るヒント

道迷いは誰にでも起こります。

町中であっても道に迷うことってありますよね。山であればなおさらです。

そして遭難者7人が道に迷った時、「あれ、何かおかしいぞ」と感じていたということ。

迷ったら現在地が分る場所まで引き返すことが鉄則。

7人ともその時点で引き返していれば、単なる「道迷い」で済んでいたはず。

ところが7人は「もうちょっと先まで行ってみよう」と歩を進めました。

ここが「道迷い」と「道迷い遭難」の分岐点となったわけです。

なぜ「もうちょっと先まで行こう」という気持ちになったのでしょうか。

なぜ引き返せないのか

人間は基本的に「楽観主義者」といわれます。

「何かおかしい」と感じても、「まさか。大丈夫だろう」と思ってしまうことがあるようです。

また「道に迷ったかも」と思いつつも、もとの場所へ引き返すことにかなりの抵抗感を持つともいいます。

なぜならここまで歩いてきた時間や体力を浪費してまで、また同じ場所へ戻りたくないという本音。

そして人間の心理は「自分の都合のいいように」物事を考えるようになります。

「まあ、なんとかなるだろう」、と。

つまり、戻るのは面倒だからこのまま行っちゃえ!、となるわけですね。

山に限らず、何かを決断しなければならないとき、人は決断を先延ばしにするといいます。

道迷いも同じ。

「引き返すべきだ」と感じても、「もう少し行けば分かりやすい場所に出るかも」と先へ進んでしまう。

不安を感じつつも決断できない心理。

これもやはり「面倒だから決断は保留」という心理なのでしょう。

山では即断即決を意識しましょうね。

続いては、この本から学ぶ道迷い遭難対策法です。

スポンサーリンク

「道迷い遭難」から学ぶ対策法は

7人の遭難者のうち地図を持っていかなかったのが1人。

2人がガイドブックの簡略地図のみ。

1人は地図を持っていたが、肝心なところでチェックしなかった。

1人は縮尺5万分の1の地図のみ。(この地図だと地形を細かくチェックできない)

7人のうち5人が地図をフル活用していなかったことが分かります。

つまり地図をチェックすることなく、とりあえず下ってみようと考えたわけですね。

対策としては、やはり2万5千分の1の地形図をしっかり使えるようにスキルを磨くことでしょう。

そして不安を感じたらすぐに地図をチェックするクセをつけることではないでしょうか。

地図読みに不安があるなら、慣れるまで登山経験者とともに登山する。

または登山ショップが開催する地図読みの講習会に参加するといいでしょう。

「道迷い」の段階で即断即決し、安全な方法を選択できるようにしてくださいね。

「道迷い遭難」までいってしまうと、多くの人に迷惑がかかります。

決して「面倒だから」という気持ちは持たないようにしましょう。

さいごに

「ドキュメント道迷い遭難」は本当に大切なことを教えてくれる内容です。

とくに道迷いから遭難に至るまでの心理的メカニズムを知ることは、今後のあなたの助けになること間違いなしでしょう。

羽根田さんはまだまだたくさんの「ドキュメント〇〇遭難」シリーズを出版しています。

また別の記事で紹介していきたいと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする