ミステリー小説おすすめ⑮「パラドックス13」で人間の道徳を感じよう

東野圭吾氏といえば大人気作家ですね。

今回は東野圭吾氏の小説の紹介です。

「パラドックス13」

東野圭吾・著作

もしあなたが未知の世界に放り込まれたら、そのときどうしますか。

あなたの中にある人生価値観がまったく通じない世界。

そのとき、人間の道徳はどんどん変化することがわかります。

では、いってみましょう。

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「パラドックス13」あらすじ

日本政府の臨時閣議から物語はスタートします。

宇宙空間である現象が発生し、その影響が地球にある変化を起こすことが判明。

政府は国民に公表しないことに。

宇宙の現象などまったく知らない国民は日々の生活を続けます。

警視庁捜査一課管理官の久我誠哉(くがせいや)と警視庁所轄署刑事であり、誠哉の弟の久我冬樹(くがふゆき)はある事件を捜査します。

あることが2人に起き、2人とも未知の世界に。

ここから東野圭吾さん独特の世界観が展開します。

未知の世界とはいえ、そこは東京。

風景も町も何も変化はありません。

ただひとつだけを除けば・・・。

それは人間のいない世界だったのです。

久我誠哉、冬樹を含め13名のサバイバー以外は。

何が起きたのかまったく原因がわからない13名に、自然災害の脅威が襲い始めます。

次から次へと発生する自然災害。

生き残るために生まれた連帯感。

同時に生まれた現実を見据えた厳しいルール。

13人の運命はどうなるのか?

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「パラドックス13」の見どころ

人気作家の東野圭吾さんだけあって、やはり話にグイグイと引き込まれます。

久我兄弟がメインとなって話が展開していきますが、この久我兄弟の正反対の性格が面白い。

久我誠哉は警視庁捜査一課管理官だっただけあって、リーダーシップを発揮して13人をまとめ、冷静、沈着、かつ合理的に問題を解決していきます。

反対に弟の冬樹は感情で動くタイプ。

人としての道徳感情が彼の行動力の源。

この2人の正反対の行動力がストーリーを盛り上げてくれます。

そして未知の世界は、久我兄弟に次から次へと試練を与えます。

また物語の後半では、なぜ未知の世界に入ってしまったのかが解明されていきます。

その原因に唖然としてしまうことに。

それでも希望の光がないわけではありません。

「入った」ということは「出る」ことも可能であると。

ここからクライマックスまではノンストップで読めますよ。

「パラドックス13」で考えさせられたこと

まず小説の状況を考えると、未知の世界に13人しかいない。

そして自然災害が次から次へと襲ってくる環境。

安全な場所を求めて動いているとき、足手まといとなってしまった仲間がいたら。

そのとき、あなたはどうしますか?

逃げなくては全員が危険にさらされる。

かといって、動けなくなった仲間を見捨てるのか。

いや、こうなったからには自分たちの手で・・・。

その人(怪我人など)を大切に思うからこそ、人は悩むわけですね。

このままでは全員が危ない。でも、この怪我人も見捨てられない・・・。

だが・・・。

人間の価値観、道徳観に反した行動が、時には正しいときもある。

まさにパラドックス(矛盾)ですよね。

そんな価値観や道徳観の隙間を突いてくる事態が、ストーリーではどんどん発生します。

あなたの価値観は、どこまで正常に保てるでしょうか?

分厚い小説ですが、一気読み間違いなし。

楽しんでみてくださいね。

さいごに

「パラドックス13」の紹介記事でした。

本当に東野圭吾さんの小説は面白い。

でも未知の世界にだけは行きたくないですね。

あの過酷な状況といったら・・・。

でも、そんな時こそ人のもつ「価値観・道徳観」が生きてくるのかもしれませんね。

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