空手の流派、芦原会館は誰もが強さのレベルを選べる独特な組織

芦原会館は極真会館より枝分かれしたフルコンタクト空手(フルコン)の団体。

極真カラテより枝分かれした空手団体はもの凄い数になります。

それでも基本的に練習のやり方などは極真と大きな違いはありません。

ところが、芦原会館は一種独特のスタイルを持っています。

試合を目標にするのが当たり前のフルコンタクト空手の中で、芦原会館主催の選手権大会を行っていないからです。

なぜなのでしょうか?

また、誰もが強さのレベルを選べるとはどういう意味なのか?

では、みていきましょう。

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芦原空手

新国際空手道連盟芦原会館は、芦原英幸(あしはらひでゆき 1944~1995)によって設立された団体。

1961年、芦原は東京池袋にあった大山道場(極真会館の前身)に入門。

1970年、総本部の命を受け、芦原は四国の愛媛県八幡浜市に道場を開設。

1979年、松山駅前に芦原道場本部ができるが、極真会館という巨大組織ゆえの軋轢があり、1980年に永久除名処分となりました。

1980年、独自の理論をもとに一派と立ち上げ、芦原会館としました。

1995年、芦原は難病により他界。現在は長男が館長職を受け継いでいます。

空手流派の特徴をまとめた記事はこちら
↓↓↓
空手流派の特徴を3つに分類

芦原空手の特徴

組手(相手と攻防の練習)

サバキが最大の特徴。

サバキとは独特な円運動により相手の死角に回り込み、自分の攻撃や投げへとつなげる組手スタイル。

少林寺拳法総本山がお隣の香川県にあり、芦原はかなり少林寺拳法を研究したそうです。

日本少林寺拳法は、古流柔術や合気道の要素も含まれているため「捌き」も技術のひとつとされているわけです。

また一説には、芦原は相撲が極端に弱かったとか。

そのため、相手に掴まれることなく死角へ回り込むサバキを得意としたのかもしれませんね。

もちろん極真空手から枝分かれした芦原会館。

突き、蹴り、受けはすべて極真譲り。

フルコンタクトで肉体を極限にまで鍛え上げるスタイルに変化はないようです。

型(一人で練習する古伝練習法)

芦原会館では独自に考案された型を練習します。

初心の型、基本の型、投げの型、組手の型、実戦の型など、サバキを重視した芦原会館オリジナル型です。

ここに芦原会館の独特さが見えますよね。

↓↓動画は初心の型↓↓

0:23より型開始。前半は一人型。後半は相手を使った具体例。

とても理解しやすいですよ。

試合競技

芦原会館主催の選手権大会はありません。

これは試合を行ってしまうと、試合重視となり、試合に勝つための練習だけになってしまうからです。

芦原会館はあくまでも実戦を想定した練習を維持しているのでしょう。

本部のある西日本は試合を目標としない練習を維持しているようです。

ところが東日本は試合重視の道場が多いとのこと。

関東圏の道場では、全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)の試合に積極的に参加している。

フルコンタクト空手界も、伝統派空手のように試合方式が統一の方向へ動き始めている感じですね。

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芦原空手の練習体系

基礎練習は極真スタイル。

体の打ち合い、筋トレ、スタミナ向上トレーニングなど。

ただし組手となると、極真カラテのようにパンチで胸を叩き合うことを良しとしない。

相手の攻撃をもらうことなく死角へ回り込むサバキを重要視しています。

道場によっては組手を行わないこともあるようです。

誰にでもできる空手。

子供、女性、中高年関係なく、誰もが強くなれるようにする。

この理念のもと、芦原会館は練習を行っています。

フルコンタクト空手は試合重視の傾向が強いため、どうしても20代、30代の若い人たちが筋力、スタミナで圧倒してしまいがち。

そうではなく、自分のスタイル、体格、体力にあった戦い方を認識し、サバキによって身を守る。

当然空手団体であり、「地上最強の空手」を謳い文句とした極真から派生した流派。

道場稽古では厳しさもあるでしょう。

でも厳しいだけでは道場生は集まりません。

人が集まらなければビジネスにもならない。

つまり道場も経営できないということに。

※このあたりのストーリーは、劇画「空手バカ一代」が詳しい。(内容の正確さについては様々な意見があるようですが)

そのため、誰もが自分の「強さ」の方向性を選択できるという特異なスタイルが生まれたのかもしれませんね。

創始者・芦原英幸は偉大な空手家であり、同時に凄腕の経営者でもあったということでしょう。

護身という新たなスタイルのフルコンタクト空手が芦原会館といえるでしょう。

さいごに

以上が芦原会館の解説でした。

極真会館より枝分かれし、試合よりも護身を意識したフルコンタクト空手団体。

サバキを重視し、体格、体力、スタミナのみに傾向しない練習スタイルを維持しています。

護身スタイルの西日本、試合積極参加の東日本。

両方の違いを比べるのも、芦原会館を味わうもうひとつの方法かもしれませんね。

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